うつ病とは?
「憂うつな気分」や「気分が沈んでいる」といった抑うつ状態が長い期間続くのがうつ病の代表的な症状です。
日本では人口の約7%の人が経験すると言われており、一般的には女性に多い疾患です。中年期に発症することが多く、近年患者数が著しく増加しています。また、未治療の患者さんがとても多い事もわかっています。
うつ病は症状が軽いうちに治療を開始すれば重症化を防ぐ事ができますので、早めに受診していただくことをおすすめします。
うつ病は原因から外因性、内因性、心因性とに分類することも出来ます。
身体的な病気や薬剤によるものが原因となる場合を外因性うつ病といいます。
内因性うつ病はいわゆる「うつ病」です。心因性うつ病とは性格や環境がうつ状態に強く関係する場合を言い、抑うつ神経症とも言われます。
主な症状
統合失調症など他の精神疾患の症状がうつ病に見えることもありますので、あてはまる症状がある場合、専門家のいる病院で受診されることをお勧めします。
治療法
症状を起こす原因がハッキリしている場合は、それを取り除く事で改善が期待できます。身体の病気の治療、薬剤の中止、性格や環境の改善など、一人ひとりに合わせた治療方針をたてていきます。
他の主な治療法として、薬物療法が挙げられます。抗うつ薬が著効するタイプのうつ病であれば、大きな効果が期待できます。抗うつ薬には昔ながらの三環系抗うつ薬や、SSRI(選択的セロトニン再取込み阻害薬)、SNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取込み阻害薬)といった新しいものまで、多くの種類があります。抗不安薬や睡眠導入剤を併用することもあります。
薬物治療については、副作用への不安など、抵抗を感じる方も多くいらっしゃいます。ふくろうメンタルクリニックでは、薬の効果・副作用について事前にしっかりとご説明し、患者さんが安心して治療を受けられることを心がけています。
治療時のエピソード
仕事のストレスが重なって「気分が落ち込む」とご来院されました。
休職が必要と判断し、内服薬での治療も行いました。
その後病状は徐々に改善し、リハビリを行いながら復職されました。